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2013年6月30日日曜日

Jatt breaks down CLG's strategy in C9's first loss


NA LCS Week 2のCLG vs C9におけるJatt氏の分析訳。

Jatt breaks down CLG's strategy in C9's first loss
http://na.lolesports.com/season3/split2/articles/jatt-breaks-down-clgs-strategy-c9s-first-loss



NA LCS 2週目、Could 9の勢いは止まらないように見えた。
C9はSuper Weekで唯一無敗のチームであり、シーンでの新しい強豪の一角となりそうだ。
一方でCLGは50分以上に渡る試合を何度も行い、かろうじて2-3という結果を残していた。

私はCLGが膨大な忍耐とゲームの知識でもって精神的なミスを乗り越えてC9に勝ち得た理由と方法を分析したい。
CLGC9としては彼らの論理的でスマートなプレイは失敗に終わり、LCSでの最初の敗北となった。





Cloud 9's picks:

Top Lane - Kennen
Jungle - Lee Sin
Mid Lane - Zed
AD Carry - Ezreal
Support - Lulu

Cloud 9's bans:

Karthus, Nunu, Twisted Fate

Counter Logic Gaming's picks:

Top Lane - Jayce
Jungle - Elise
Mid Lane - Orianna
AD - Tristana
Support - Janna

Counter Logic Gaming's bans:

Zac, Thresh, Rumble


記事中でpickとban phaseについて立ち返るが、ここでは何点かについて指摘しておきたいと思う。

1) CLGは5人全員 Ranged Championを選んだ。Chausterは試合後に4人目のRangedが選択された際にstrong tank lineに対する脆弱性を危惧していたものの、Lee Sin JungleがLockされた時にそれは霧散したと話していた。

2) Laning phaseでのC9は非常に優れている。C9はこのシーズンでどのゲームにおいてもlaneで非常に強い構成を選択しており、彼らはlaning phaseを支配して、map controlを手に入れ、tower diveを始める。

3) 序盤におけるCLGの目標はチーム構成が力を発揮するまでの間、C9の猛攻から耐えること。

C9が第1週で5-0となった大きな要因は序盤での支配力だ。
レーンでの非常に強力な構成とイニシエート力のあるチャンピオンをpickすることにより、C9は迅速かつ決定的な勝利をつかんだ。一方、CLGは後半に力を発揮するチーム構成でAD Carryを守り、disengageに重点を置いていた。
この試合ではCLGはC9で最もイニシエートで脅威となりうるZacをban、Meteosにはあえて他のチャンピオンをプレイさせた。(Lee Sin)

CLGにとってこの勝利は容易いものではなかった。なぜなら彼らがPickしたチャンピオンはどもレーンでも非常に厳しいmatch upを強いられたからだ。幸運な事に、彼らはlevel 1で成功をおさめ、複数回に渡ってDragonを倒し、耐えることに成功した。level 1でのプレイとDragonでの巧妙な駆け引きがなければ、CLGはC9のmap pressureの波に飲み込まれていただろう。一度限界点に達したCLGのその強力なdisengage構成から得られる大きな報酬は勝利を決定づけるものとなった。スローペースだったにもかかわらず、この試合が今シーズンで最も白熱した試合となったのはearly vs. late game、pressure vs. disengageという分かりやすい構図となったことによるものだ。


Level 1

本来ならC9のredのinvadeはスマートにいくはずだった。
彼らは全員で最短のルートを通り、相手のred buffへと向かった。
その時、midでChausterとDoubleliftの姿を確認しており、これはChausterがまだred sideのjungleにwardを置いていないことを意味しており、C9にとってred invadeが可能であることを表していた。Jannaは川の右側へ消え、CLGが5人でJungleに潜んでいる心配もない。彼らにとって誤算だったのはLinkがred buffにwardingしていたということだ。これによりCLGは序盤における勝利を得ることとなる。



C9はCLGのred buffの周囲で待機している際に、CLGはLCSの他の多くのチームがするようにred-buff tradeに向かっていると思い込んでいた。そう考えたのもCLGのOriannaのballによる索敵により、C9は自陣ジャングルにwardingしていないことが知られており、そのことからCLGはred-buff tradeを行うだろうと思い込んでいた。
CLGは自陣ジャングルにWardingしていたにもかかわらず、幸運にもBalIsがwardingで視界が獲られているbushでrecallするまでC9のinvadeを阻止しようとしようとせず、CLGは序盤に4v5でC9のinvadeを咎める確証を得ることとなった。



invadeしている側がbuffを狩っている最中に襲い掛かるのは十分なアドバンテージであり、今回はそれに加えて4v5。CLGはC9に対して序盤に2-0 kill leadを獲得した。
CLGが襲い掛かった方向に注目して欲しい、C9が逃げようとしても、そこにはCLGが待ち構えている。


level 1でのアドバンテージがあったにもかかわらず、CLGが序盤戦で負けていた理由

Nien

level 1で1 kill , 1 assistを得たNienのJayceはlaneで有利だと思うかもしれない。
思い出して欲しい、BalIsはC9の中で唯一level 1 fightに参加しなかったプレイヤーだ。
戦闘に参加する代わりにBalIsはlevel 2となり、552 gold(Kennenがlevel up時に得られるstatsをgold換算した値)に値するstatsを獲得していた。

Nienがbot laneに辿りつき、Kennenと相対した時には既に11-1のCSとまるまるlevel 1つの差がついていたのだ。

Nienの状況を更に詳しく理解するためにstarting itemsを見てみよう。
以前指摘したとおり、CLGはlevel 1におけるCLGの勝利はsolo lanerたちのwardingによるものだ。
それを行うために、NienとLinkはFaerie charm, ward, potionでstartしている。Nienがlaneにたどり着いた際にLong Swordを携えていたが、Kennenのlevel advantageと戦闘における効果の高いDoran's bladeに釣り合うものではなかった。

Chauster and Doublelift

bottom laneでBalIsがNienをボコる一方、SneakyとLemonNationもtop laneでの2v2で優位に立っていた。
Laning PhaseにおけるEzreal + LuluがJanna + Tristanaに対して非常に有利な事について詳しくは述べないが、最初から有利なのは明らかだ。



CLGはmatch upとその相性の悪さを完全に理解していたため、LemonNationとSneakyがそれぞれlevel 3と2の際に彼らはlevel 1でいるよりなかった。
NienとDoubleliftの両方がtower近くまでpushされつづけていたため、Meteosによるbigfatlpへの無慈悲にcounter jungleを許してしまっていた。

Mid laneはlevel 1やmatch upによる影響がほとんどないlaneだった。LinkとHaiはlevel 1 fightの後はmidに駆け寄り、それほど多くの経験値を失うこともshoppingも行うことはなかった。Linkがadvantageを得られるのはshopに戻った場合のみだ。mid laneはCLGが唯一対等に渡り合えるレーンだった。


C9のプレッシャーとCLGによるDragon Control

このシーズンでC9はlaning phaseを支配し、早い段階でturretsを破壊している。そこから、彼らはmap objectiveを確実に手に入れ、Meteosとチームメイトがtowerdiveを確信して試合が終了させれるまでゆっくり敵を締め上げるのだ。



この試合ではlevel 1でCLGにfirst bloodと0-2というアドバンテージを与えたにもかかわらず、チーム構成と小競り合いでlaning phaseの主導権を奪い返した。
彼らは8:00にtop turrestを破壊した段階でgold leadを奪い返したのである。

両チームに大きなCS差があったことにも触れておこう。

66-37 for top lane
43-15 for Jungle
58-45 for AD carries

LinkはCLGの中で唯一first bloodからのアドバンテージを維持していた。
C9はlaneを押し込み、Meteosがcounter jungleを繰り返し行うことでリードを獲得していた。

CLGはgoldとEXPをturretsで失うことなくcoutner-junglingを対処にするのはほぼ不可能に近かった。
Meteosによるプレイの好例は4:22、CLGのtop turretへ大きなminion waveが到達したときにred buffのwardにはっきり映りながらもdouble Golemを取りにいくシーンだ。

CLGがDragon controlを優先した理由は自陣ジャングルとレーンのコントロールを失っていたからだ。
C9が猛攻を仕掛けてくる中、闘うことなくDragonを2度獲得、3度目はSmiteでStealしている。


Dragon #1:

最初のturretが破壊された際、通常はbaseへ戻り、goldをitemに変え、次にpushするlaneへ移動する。
CLGがturretを失った際、recallをすることなく、Chausterは全力でjungleを走りぬけ、LemonNationより早くDragonへたどり着いた。
これによりCLGは速やかにvision controlを確保している。



このDragonはC9は当然予想していなかった。C9がtop turretを破壊した際、topには双方共にAD Carry Support Jungglerの3人が見えていた。
recallせずにjungleを駆け抜けることにより、CLGはC9に対してlane advantageがないという制限された状況から最初のDragonを獲得というサプライズを起こしたのだ。


Dragon #2:



CLGが2度目のDragonの獲得に繋がるプレイがあった。Haiはbottom laneでNienを発見。彼はZedがkill comboするのに必要不可欠なBlade of the Ruined Kingを完成させたばかりだった。その上、NienはManamuneとdefensive itemはKennenへの対策であるNull-magic Mantleの1つだけで、Zedに対する防御力は皆無だった。Haiは当然、Nienを咎めようとした。Haiにとっては残念なことに、Nienはcleanseでigniteのダメージを回避し、わずかな体力で逃げ延びた。
ここで重要な事はHaiはNienのKillを取るためにFlashまで使ってしまったということだ。



彼は長居し過ぎた。HaiはNienをbaseに帰らせた後、bigfatlpがmidに見えていたため脅威はないと考え、可能な限りlaneを押し込んでturretにプレッシャーをかけようとした。その上、14分23秒までDoubleliftはtop以外の場所に姿を見せていなかった。HaiはDoubleliftがbottom laneに現れるのを予測していなかったため、影をwave clearのために使ったため、クールダウンとなっており、Doubleliftが飛び込んできた時に彼には逃げる手段が残されていなかった。
Haiが死んだことにより、数で勝るCLGが2度目のDragonを獲得した。



覚えていて欲しいのはDragonが湧くまでの間、CLGはC9によって常にpushやfarmingが出来ない状態にあり、CLGにおける状況の困難は増していた。

これはCLG側の3本目のturretが破壊された時のもの。



turretが3-0というのはLeague of Legendsというゲームにおいて打開するのが極めて困難な状況だ。
全てのjungleの入り口のコントロールを失い、中立のobjectiveと最も近くにある安全なポイントの間にある距離が極めて増加する。

これを強みにC9は最初の19分、常に押し続けた。C9にとって不幸なことに、level 1での災難とCLGがDoragonを2度獲得したことにより、goldとitem buildの差はほとんどなかった。これはより多くのアドバンテージを得なければC9は容易くtowerにdiveすることができないということを意味していた。
この場合はそのアドバンテージは3匹目のDragonとCLG側の少量のjungle minionから得なければならなかった。


Dragon #3, 転換点:



3度目のDragonの重要性はわかっていた、C9はre-spawnに前もって備えていた。22分近くになって初めて双方が全員でぶつかり合う形になった。
これはこれまでのC9の試合にはなく、CLGの豊富な経験によるDragon controlとlaneでの完全に防御を固めたプレイによって阻止されたものだ。

互いのチームがpokeしている中、CLGはDoubleliftにC9のプレッシャーを押し戻させ、Dragonで対峙している最中にmid towerを破壊することに成功。



90秒に渡る牽制の後、C9はdragonを取り始める。再度、CLGは只中へ突っ込み、bigfatlpは彼の命と引き換えにsmite stealを成功させた。



この段階でC9はゲームの主導権を失い始めていた。本来ならプレッシャーとjungle invadeで3度のDragonを獲得していたのはC9であり、対戦相手ではない。
もし、CLGがDragonを手にしていなかったら、6k gold behindとなっており、すぐにでも負ける可能性があった。3度目のDragonをCLGが取った後もC9はリスクが増加する中、ゲームを取り戻すべく積極的に攻め続けた。


Dragonにおけるやりとりは予想されたものだった。C9はDragon fightでCLGとのengageを積極的に試みたものの適うことはなかった。
C9のチームにはDoubleliftへと届く可能性のあるチャンピオンはtank性能はさまざまなKennen, Lee Sin, Zedの3人。
CLGには3人のKnock-backを含む、Janna (Tornado and Ult), Tristana (Ult), Jayce (Melee E), and Orianna (Ult)という5つの強制移動を備えていた。
CLGへのイニシエートは控えめに言っても相手の同意なしには難しいものだった。


CLGによる奪還と独自性

特定の状況でturretでのアドバンテージを保ったままlaneを押し続けることがマイナスとなることがある。Laneを強く押し込み、turret advantageを得ているのは通常勝利している試合なのだからこれは非常にレアなケースだ。C9にとってLaneは安全ではない試合となってしまった。
24:36、奇跡的にもgoldをイーブンに持ち込み、CLGはmap controlを取り戻し始めた。



CLGはC9によるプレッシャーのかけ方のパターンを把握しており、C9がCLGの4つ目のturretを破壊した後、topで孤立したkennenを発見した。
23分にして、CLGによる初めての積極的なプレイであり、相手サイドで取った初めての2 killとなった。


split pusherとして起用されたDoublelift

プロのチームの戦術を見ているとsplit-pushingは非常に良く見る戦術だ。しかし、それは一般的にassassinやsolo lanerによって行われる。
これはlevelingの容易さと元々のkitがduelに向いていることが要因に挙げられる。通常、AD Carryはこれには当てはまらないが、CLGのDoubleliftに大量のfarmをさせるという方針を思い留まらせる理由にはならない。



C9は限界点に達していた。彼らはmapにプレッシャーをかけることによるアドバンテージを獲得できておらず、Doubleliftがbotでのsplit pushにより不在中の4v5でのturret pushを好機と考えた。これはCLGによって強制されたものだった。もし、C9がCLGのsplit-pushに応じて、map pressureを緩めてしまえば、CLGはそのうち強くなり、勝利してしまう。C9の手から急速にこぼれつつある試合の主導権を取り戻す最大のチャンスだった。

CLGがこの戦闘での勝利には多くの理由がある。

  • LinkのshockwaveがC9の大半のメンバーの体力を奪った
  • LemonNationがultを使用する前に死んでしまった
  • BalIsはultによるstunをChausterの完璧なultによって阻止された
  • MeteosはLee Sinで背後からKickをしようにもCLGのSpeedとKitingにより位置を確保できなかった

4v5で2:1交換となった後、Doubleliftは2つのturretを破壊して、CLGの主導権を強固なものとした。


CLGがCounters Logicである所以

CLGが最高のコンディションであったなら、先の戦闘で勝利を確実なものとしていただろう。
level 1での心理戦で序盤にKillを成し遂げ、途方もなく強力な事で知られるC9による序盤戦を凌ぎきり、複数回に渡ってDragonを獲得し、Gold差が離れないよう保った。これらの全てはGoldとEXPに差がない状態であれば5v5、あるいは4v5でほぼ触れることすら許されないという優れたpick戦術によるものだ。
Meteos、BalIs、HaiはChausterのJanna、DoubleliftのRocket JumpとKnockback、LinkのOriannaのShockwaveで到底近づけなかった。

しかし、完璧なプレイが生まれた。

29分、CLGの3人がbottom laneに姿を見せた。それを見たC9はすぐさま全員でbaronへと急いだ。この時、CLGには2つの選択肢があった。Baronを阻止を試みるか、それともBaronとむき出しのInhibitorとを交換するかである。



試合を通してほぼ完璧に近い計算をしたのをよそに、CLGはBaron阻止へと向かう。彼らは急いで向かったが、彼らのスキルの射程に入る前にC9はBaronを取り終えてしまった。C9は無傷で逃げ果せ、その途中でbigfatlpをKillすることに成功した。

C9はBaron buffを獲得したものの、buffの効果時間内にinhibitorを取らなければ負けるという状況に追い込まれており、事実上敗北していた。
既にCLGはteam fightにおいて勝っており、Baron buffのgoldによってもそれを覆すことは出来なかった。
CLGのアドバンテージを覆すにはBaron buffの力が必要だったのだ。

残念ながら、C9の2度目のカムバックが行われることはなかった。CLGのチーム構成での時限爆弾(Doublelift)はbaronでの出来事の前に限界点近くに達していた。
ChausterのJannaのdisengageとJayceやOriannaのback-up carry potentialとが相まって、CLGは溜め込んだFarmがこの段階での全ての些細なミスを帳消しにしてしまうことを証明したのだ。CLGはC9のBaron buffが消えるまで待ち、勝利への道へと歩んだ。


最後に

Nexusは45分間破壊されなかったが、CLGは28分の段階で事実上勝利していた。
CLGは限界点に達した時点で、そのlate-game構成のアドバンテージが強く現れる。
C9のpickがお粗末だったわけではなく、ただ試合の流れに合っていたかどうかに過ぎない。
C9がDragon Controlを得ることができていれば彼らは勝利できただろう。
6k goldあればCLGが脅威となる前にtower diveに必要なアイテムを揃えることも可能だった。
これはC9が十分強い時間帯にCLGのDragonでぶつかった場合のことは考慮していない。



この勝利でCLGはLCSで初めてC9に土をつけたチームとなったが、それでもチームの成績は今シーズンは3-3だ。CLGを見ていると腹立たしい気持ちになる人もいるはずだ。彼らは完璧に敵の裏をかく戦略を備えており、世界で最も完璧なプレイをできる才能を秘めているにもかかわらず、彼らはよくある判断ミスをしたり、自分たちを過大評価したり、時には考えることすら忘れてしまう。この試合で我々に見せてくれたものがあるとしたらそれはCLGの可能性だ。

C9にとって、この試合は今シーズンでの変化と適応を迫られた瞬間となったかもしれない。彼らの得意とするJunglerであるZacがbanされ、初週で知られた単体で強力なイニシエーションをできなくなった。CLGはC9のLaneでの支配とプレッシャーという戦術を破った最初のチームであり、どう対処していくのかはC9次第だ。

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